2022読書ノート♯1 ロシアンルーレットは逃さない

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プーチンが仕掛ける暗殺プログラムと新たな戦争

ハイディ ブレイク

Bitly

日本語タイトル。。どうかなーと思うけど、それは置いておいて。

侵攻前、日々不穏なニュースが報じられてきて、でも、「さすがにロシアであっても、他国に軍事侵攻なんてしないでしょ。」

と悠長に構えていたら、侵攻した。個人的には、非常に唐突な感じを受けた。

それと同時にそういえばクリミア半島も占領されてたことを思い出した。

私の中でのプーチンのイメージは「冷徹で非情だが、合理的に冷静に考えて得になることを注意深く選ぶ」というイメージだった。

しかし、どうやらそれは違ったらしい。

冷静に合理的に何かを判断するというタイプではないらしい。

ロシア、プーチンは、G8、G20などとして国際社会の中でそれなりの地位を築いていたはずで、それを何もかも滅茶苦茶にするような行為を、こうまでわかりやすく、大胆に行ったのがちょっと信じられなかった。

この本の中で、調査の結果として、あの人もこの人も、プーチンの政敵という政敵が、暗殺につぐ暗殺がなされていることがわかる。

とにかくなりふりかまわずどんな小さな敵も徹底的につぶしてゆく。

それほどまでにする必要があるか?と思う。

暗殺はいけない。暗殺に限らず誰かが誰かを殺すなんてことを許してはいけない。

それは大前提としてあるんだけど、

例えば、政治的なことで、そういうことをやろうという時、「果たしてそこまでする必要があるか?」と考えると思うのだ。

それこそ費用対効果(暗殺された方には本当に失礼な言い方で申し訳ない)みたいな観点から、「そこまでしてやらなくても」というラインがあると思うのだが。

しかし彼は徹底的にやる。ほとんど感情的に反応してるのではないかと思うほど。

また、莫大な資金を使って、検出できない毒物を開発し、他国の領土にずかずかと踏み行って堂々と暗殺して帰る。

それをこのら20年間、粛々と行ってきたのだ。偏執狂かなと思うほど。

この本では暗殺の舞台は、主にイギリスだ。

イギリス政府は、これだけ不自然にプーチンの政敵が殺されているのに、見て見ぬ振りをする。なぜなら、ロシアマネーが欲しいから。

保護を求めて、イギリスに来たのに、むざむざと暗殺されるわ、しかもイギリスの国民にまで放射能などによる被害を出して、それを黙っているわ、もうぐちゃぐちゃ。

でも、政治というのは所詮そんなものなのかもしれない。

結局、プーチンに全ての責任はあるのだけれど、それを野放しにしていた、日本を含めた西側諸国にも責任がある。

のうのうと、イギリス国内でそういうことをやらせていたのだから。

そして、この結果だ。

結果的に、実質的な苦しみを味わわせられるのは、女性、子ども、お年寄りばかりだ。

お金儲けをするために、放任していたその人たちには何の責め苦も負わされない。

こんな恐ろしいことが、先進国と言われるヨーロッパ諸国で、核を持つ諸国の間で起こっている。

そして、この脅威は決して他人事などではなく、ロシアは我々の隣にいて、虎視眈々と、狙っている。

このことに思いを新たにした本でした。

早くウクライナの苦難が終わりますように。早くジョージアの苦難が終わりますように。

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