1、人はなぜリーダーについてくるのか?
たしかに、この人にはついていこうと決意させるリーダーと、この人にはついて行きたくないと思わされるリーダーといるけど、どんなちがいがあるのだろう?
ついて行きたくないリーダー
自分のことしか考えてない(勝手に人の契約を取る)
私がやめたあとのお客様情報を彼女に残して行きたくない
都合が悪くなると怒鳴る
差別的な発言をする
職責を全うしていない
ああもうこのままここにいても無理だなと思う
この逆を考えればついていきたいリーダー像が出来上がる。
部下のことだけを考える
この人にだったら、あとを任せていける
いつも冷静沈着
誰に対しても公平
職責を全力で全うする
このままここにいたら、いろんなことが開けてくるかもできなかったことができるようになるかもしれないと思える
書いてて最高の上司だな。。
整理すると、ギャラップ社は世界1万人の人々に、あなたはなぜ今のリーダーについていこうと思うのですか?と聞き、それらの答えを集約すると
信頼感、思いやり、安全、希望
を感じられるからだと答えた。
ここを知っただけでも、この本を買ってよかったなと思う。
ここでもう一度、ついて行きたくないリーダーのリストを見てみる
ついて行きたくないリーダー(いまの私の職場の場合)
自分のことしか考えてない(勝手に人の契約を取る)→思いやり、信頼感がない
私がやめたあとのお客様情報を彼女に残して行きたくない→信頼感がない
都合が悪くなると怒鳴る→何かを言ったら怒られそうだから必要なことも依頼できない
差別的な発言をする→いつなんどき自分が言われるかわからない、安全じゃない、思いやりがない
職責を全うしていない→信頼感がない
ああもうこのままここにいても無理だなと思う→希望がない
去年の夏、私はまさにこりゃもうダメだなと思った。
そして前々から準備していた独立を視野に入れ、その準備を加速させたのだ。
なるほどこんな職場では誰も働きたいとは思わないだろう。
2、あるリーダーのマネをしてもリーダーにはなれない
厳しい言葉だけれども本当のことだ。
リーダー研修なんてものがあるけれど、大抵は、上っ面だけ。
立場上はリーダーにはなれるだろう、そりゃあね。
でも人がついてこなかったら、リーダーはリーダーじゃない。
私たちより、余計に給料をもらう、いつ私を裏切るかわからない、邪魔な人でしかない。
どうやってリーダーになるかなんて誰も教えてくれない。
じゃあリーダーになりたいならどうしたらいいんだろう?
キーワードは先程から出ている4つだ。
信頼、思いやり、安全、希望
部下に信頼感を持ってもらえるように努力する
部下や他の人にも思いやりを持って接する
ここは安全だよ、ここにいても安全だよ、外で大変なことがあっても、ここで守られるよと感じさせ、裏切らない
ここにいれば、成長できる、ここにいれば将来に希望が持てる、このままここにいても私は大丈夫だと思わせてあげられて、それを裏切らない
なんだそんなことか、と思うかもしれない。人としての基本でしょ、と。
でもここからが問題だ
世界にはたくさんの人がいる
育ってきた背景も、蓄積している知識も違う、
どんなことに思いやりがあると感じ、
なにを安全だと感じ、
なにに信頼を感じるのか、
どんなことがあれば将来に希望がもてるのか
人によって違う
また、今いる業界によっても違うだろう
加えて、自分が持っている強みも違う
ひとつだけ言えるのは、本来の自分でなければ、相手に信頼感や安全だという感覚を持ってもらうのは難しいだろう、ということだ。
例えば、自分のことがわからないばかりに何をしたいのかもわからず、しょっちゅう方針を変えていれば、当然、信頼感は損なわれるだろう。
また、当然、この人に対して信頼感はないけれど、安全ではある、ということはほとんどないから、信頼感が損なわれれば、安全と感じてもらえることもない。
例えば、営業としては抜群の成績を上げるけれども、事務的なこと(例えば部下の査定関係)が大変苦手で、部下に頼まれたが半分もこなせない。
なのに、自分ができないということを隠し、誰にも助けを求めず、期限のギリギリにならなければ、着手しない。
それどころか期限を逃し、部下を査定落ちさせ、結果、部下が退職に至るなどということになれば、安全もへったくれもない。
本来の自分でなく、自分を偽り隠し続ければ、安全を欠く。
無理をするので、精神的にも不安定になり、人によってはすぐに怒鳴り散らしたりする。ちょっとしたことで顔を真赤にして怒ったりする。
上司自身も、部下も精神的に大きなストレスを抱えることになるので、病気にもなりやすい。
当たり前のことだ。
でもこの当たり前のことをわかっててちゃんと防げるような行動を取れる人は少ない。
20代のころの私もそうだった。。
世界でよい業績をだしているリーダーで、自分をわかっていない人はいないという。
つまりは成功したいなら、己を知れということだ。
己を知り、敵を知れば百戦危うからず。だったけ?
こんな格言が何千年も残るくらいだから、本来の自分とはどんな自分だろう、ということきちんと理解できている人は少ないのだろう。
3、では自分を知るとは具体的にはなんだろう?
一番とっつきやすいのは、自分は何をしていたら楽しく、夢中になり、幸せを感じるのか?ということを知ることだ。
人は強みを使って、何かをしている時、すごく楽しいのだそうだ。
強みを使ってなにか作業をしているときは、フローという状態に入るという。
確かにこの領域に入ると、辛いことでも楽しくなる。
自分としては楽しんでいるだけなのに、圧倒的なパフォーマンスができる。
このフロー状態に入る機会が多いほど、人は人生を幸福だと感じる。
となれば、自分がどんなときにフローに入るのかを知るために
自分の強みを知るのが、近道だろう
あとは自分の価値観を知る、とか色々あるので、それは別の機会に書きたい。
自分の強みを調べるには、便利なものがある。
前にも記事に書いたけど、ストレングス・ファインダーである。
私の強みは、上位から順番に書くと
最上志向、学習欲、着想、達成欲、内省、収集心、目標志向、未来志向、指令性、自我、ポジティブ、自己確信、親密性、分析思考
便宜上、順位で書いているが、14位までがすべて同率1位とのこと。
私がiPhoneだとするなら、資質はアプリ。
そして、14位までのアプリが常に起動している状態、とのこと。
スマホの画面が暗くなっていても、裏でそのアプリは常に起動している。
例えば、この記事を書くときにはこんな風に強みを使っている
リーダーシップあるいは部下のことがわからない、という人の話を聞いて、なにか私で役にたてることはないかしら?と考えた(自我、ポジティブ)。
これからの私にとって、誰かについてきてもらえるリーダーになるのは重要なことで明るい未来につながるので(未来志向)、どうあるべきか知るのは必要だなと考え調べてみようとおもう(学習欲)。
私は一つのことを知ろうと考えたとき、とにかく集められるだけの情報をすべて集める、とにかく全体を見たいから集めたいのだ(学習欲、収集心)。
まず、科学的に研究されていることについて。
今回の場合はリーダーシップに関すること、働くということに関しての心理学の研究結果、人のパフォーマンスについて研究された本、脳科学、人の行動について研究した本、行動経済学、認知心理学、行動療法。
つぎに、私が体験したこと、職場の同僚の言動、上司の言動、全体の業績など
この膨大な情報を実体験と照らし合わせて本当かどうか検証する(分析思考、内省)
そしてこの現象全体をきれいに説明できるような一つのなにかを見つけ出す(着想)
私ならこういう風に説明できるな(自己確信、指令性)
この研究結果をみんなにシェアしたい(自我、ポジティブ)
どうせ文章を書くなら、読んだ人が明日からやってみようと思える内容を書きたい(目標志向、達成欲)
というわけで文章作成と推敲が続く。
もう4時間も通しで書いている。フローに入っている。
4、私の強みをつかってリーダーとしてふるまうには
とにかくついていきたくなるリーダーは
信頼感
思いやり
安全
希望
この4つを与えたり作り出すことができる人。
そしてついてきてくれる人がいなければ、その人はリーダーではない。
前出の強みをつかって、この4つのことを部下に与えられるか?ということを考えれば良さそう。
例えば私の最上志向はこんな感じで影響を与えることができる
ストレングスリーダーシップより一部抜粋↓
最上志向
この資質に秀でた人は、個人や集団の優秀さを伸ばす手段として強みに着目します、弱いところ苦手なところに投資して、補うことにはこれっぽっちも興味がありません
優れたものを最高のものに変えようとします
最上志向で信頼を築くには
自分には得手不得手があることを認めること、同じように他の人達にもそれぞれ苦手分野があることを各自が認められるように促す
私が苦手分野をさらけ出すだけで周囲もありのままの自分になることができます
思いやりを示す
私は最上志向によって強みに着目します、
自分自身の強みや才能を知らない人もいます、そういう人の才能を私は見つけてあげることができ、その人自身の見方を広げることができます。それによってその人は自分の人生を変えることができます。
安定をもたらす
その人に最も得意なことをさせ、その人が自身を深められるようにします
希望を生み出す
強みだけを追求するということを考えたこともなかった人々に、最上志向のコンセプトを説明しましょう
悪いところを見つけてなおすべきだという世間の常識から開放しましょう
以上ストレングスリーダーシップより一部抜粋↑
気をつけたいのは、強みは複合的に作用して、日常生活の中で才能などとして発現しているから、
ひとつひとつの資質をぶつ切りにして解説してもよくわからないと思う。
今、職場でリーダーである人も、そうでない人も。
家庭ではリーダーだったり、場面場面では主導権を握るかな、みたいな時。
その時、うまく行ったとき楽しくて成果が出たときはどんな風に自分が振る舞い、どんな風は反応が得られたのかを検証しながら、自分らしいリーダー像を模索するのが良いのかもしれない。
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